文章も読んでくれる人がいれば、生き生きとするはずです。
どんなジャンルでも結構です。この倉庫に、あなたの文を収めてみませんか。
何処かで誰かが読んでくれると思いますよ・・・幅広く募集します。
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投稿は、オリジナル作品に限らせていただきます。
著作権は、あくまでも作者本人のものです。
掲載後の削除・修正・変更等は自由です。(誤字・脱字なども倉庫側で校正することは ありません)その都度メールしてください。
なお、掲載の可否は倉庫番の独断と偏見で決めさせていただきます。あしからず。
目 次
・2017.07.23 往復書簡 【木偶坊恵心(でくのぼうけいしん)=瀬良 浩正02】
・2017.03.03 つぶやき 【マイナス×マイナス】 瀬良 浩正
・2016.12.22 エッセイ 【恋路が浜伝説異聞】 紀州犬 早太郎
・2016.05.29 映画評論 【レヴェナント】 瀬良 浩介
・2013.03.18 父親からの手紙 【体質について02】 瀬良 浩正
・2013.02.01 映画評論 【ムーラン・ルージュ】 瀬良 浩介
・2012.12.19 往復書簡 【木偶坊恵心(でくのぼうけいしん)=瀬良 浩正01】
・2012.12.04 父親からの手紙 【体質について01】 瀬良 浩正
・2012.11.17 映画鑑賞文 【母(かあ)べえ】 瀬良 浩正
・2011.09.13 映画評論 【父親たちの星条旗】 瀬良 浩介
・2011.09.10 俳句 【秋3題】 渡辺 和義
・2011.09.04 つぶやき 【小さな親切大きな負担】 瀬良 浩正
・2011.07.10 俳句 【フクシマ3題】 渡辺 和義
・2011.06.14 詩 【やさしさの次に】 鈴本 清子
・2011.06.13 映画評論 【ジャンヌ・ダルク】 瀬良 浩介
・2011.06.12 小説 【冬の起工式】 小林 亨
・2011.06.28 小説 【浩二の死】 小林 亨
・2011.06.12 映画評論 【仮面の男】 瀬良 浩介
往復書簡 木偶坊恵心(でくのぼうけいしん)=瀬良 浩正02
【返信】
せらひろ 殿
拙僧の誕生日などを覚えていて頂いたとは・・まこと、ありがたき幸せにてござ早漏。
しかし、これでやっと老人という範疇に身をおくことになり、そしてあと5年もすれば70歳となる。
以て、人生七十 古来稀なり・・ということになって、七十にもなった人間にはもう用はない・・と云われ、棄老対象者となる。
まあ、たしかに社会にとってはもう用がない人間には違いない。
自らは働かないので税金を納める事もなく、当たり前のごとく高額な年金を受取り、いたずらに病院通いして健康保険料を食い荒らし、それでいて「 老人を大切にせよ 」とのたまう。
まわりからは「 もうあんたの時代じゃないよ 」と思われながらも「 今の若いもんは・・ 」と愚痴走る。
ああ、いやだね〜 年をとるということは。
「 命長ければ恥多し 」とはよく言ったもの。
そういえば、仙腰a尚が詠んだという「老人六歌仙」の話はしたっけ?
1.しわがよる、ほくろができる、腰まがる、頭ははげる、ひげ白くなる。
《 顔に皺がより、肌にほくろができて、腰が曲がり、頭髪は薄くなり、髭が白くなる 》
2.手は振れる、足はよろつく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる。
《 手が震え、脚がよろめき、歯は抜けて、耳が遠くなり、視力が低下する 》
3.身に添うは、頭巾、襟巻、杖、眼鏡、たんぽ、温石(おんじゃく)、しびん、孫の手。
《 身に付けるのは、頭巾や襟巻、杖、老眼鏡、湯たんぽ、かいろ、尿瓶、孫の手 》
4.聞きたがる、死にとむながる、寂しがる、心はまがる、欲ふかくなる。
《 人が話していると間に入って聞きたがり、死を恐れ、寂しがり、心がひねくれ、強欲になる 》
5.くどくなる、気短になる、ぐちになる、出しゃばりたがる、世話やきたがる。
《 くどくどと、気短になり、愚痴が多くなり、出しゃばりで、人の世話を焼きたがる 》
6.またしても、同じはなしに子を誉める、達者自慢に人は嫌がる。
《 いつも子供の自慢と自分の健康自慢の同じ話を繰り返すので、人に嫌がられる 》
まさしく言い得て妙。
この仙腰a尚は、修行を積んだ有名な禅僧なんだそうだけど。
死ぬ時の言葉が「 死にとうない 」だったのは、有名な話。
先日、日蓮宗の大本山である身延山に行ってきました。
流石に建物も含めて誠に壮大なものには違いないけど、大聖人が望んだ姿ではないことは一目瞭然。
金集めのための宗教テーマパークといったところでしょうか。
昨日 中学の友人がガンで亡くなり、そのお通夜に行ってきました。
導師は、浄土真宗の人だったと思いますが。
とにかく「 南無阿弥陀仏 」を連呼するには参りました。
「 みなさまもご一緒に 」なんて言われてもねえ・・・こちとら宗派が違うし。
そして最後に法話というか講話というか、5分位のスピーチがありましたが。
そこで その和尚が言うには
「 日常の生活を清く正しく行わない者は、浄土には行けない 」と述べたのには驚きました 。
「 善人尚もて往生をとぐ いわんや悪人をや 」
じゃーないんかい! といってみたくもなりましたが。
まあ 今の坊主はこんなもんです。
と言うよりも、そもそも人間の死生観などというものは、そんなものなのでしょう。
正解はないんでしょうから。
正解が無いにも関わらず、偉そうに自分の死生観を強要する坊主が多すぎます。
だいたい真宗の教えでは「 念仏さえ唱えれば 浄土に行ける 」わけだから。
葬式に導師なんぞは要らないのにね。
いやはや、くだらないことをツラツラ申しました。
拙僧ももう老人の仲間入り、老人の戯言とお許し下さい。
では、暑い中引き続き齷齪お働き下さいますようお祈り申し上げます・・・南無阿弥陀仏。
65歳になった 木偶坊恵心
【往信】
恵心 殿
誕生日おめでとうございます。
いよいよ高齢者の仲間入りですね。
しかし、今年の夏は暑いねー。いかがお過ごしでしょうか、お変わりありませんか。
当方は、相変わらずアクセク・・・鉛筆ナメナメ、汗をカキカキ働いております。
(暑いのは平気なんだけど、歳をとると鈍感になって暑さを感じないまま熱中症になるとか。暑いのが苦手なカミさんが心配しています。)
我々夫婦もここまで違うかというほど、温度差があるんですね。
狭い家の中で、あちらはガンガン冷房をかけ、こちらは自分の部屋でエアコンなし(扇風機で充分)・・・居間に行く時は1枚羽織っていきます。
お互いに体感温度が10度は違うよね、ヘイ・ジュードなんて言い合っております。
これから夏本番、お身体には気を付けてください。
では、また。 せらひろ
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せらひろ 殿
拙僧の誕生日などを覚えていて頂いたとは・・まこと、ありがたき幸せにてござ早漏。
しかし、これでやっと老人という範疇に身をおくことになり、そしてあと5年もすれば70歳となる。
以て、人生七十 古来稀なり・・ということになって、七十にもなった人間にはもう用はない・・と云われ、棄老対象者となる。
まあ、たしかに社会にとってはもう用がない人間には違いない。
自らは働かないので税金を納める事もなく、当たり前のごとく高額な年金を受取り、いたずらに病院通いして健康保険料を食い荒らし、それでいて「 老人を大切にせよ 」とのたまう。
まわりからは「 もうあんたの時代じゃないよ 」と思われながらも「 今の若いもんは・・ 」と愚痴走る。
ああ、いやだね〜 年をとるということは。
「 命長ければ恥多し 」とはよく言ったもの。
そういえば、仙腰a尚が詠んだという「老人六歌仙」の話はしたっけ?
1.しわがよる、ほくろができる、腰まがる、頭ははげる、ひげ白くなる。
《 顔に皺がより、肌にほくろができて、腰が曲がり、頭髪は薄くなり、髭が白くなる 》
2.手は振れる、足はよろつく、歯は抜ける、耳は聞こえず、目はうとくなる。
《 手が震え、脚がよろめき、歯は抜けて、耳が遠くなり、視力が低下する 》
3.身に添うは、頭巾、襟巻、杖、眼鏡、たんぽ、温石(おんじゃく)、しびん、孫の手。
《 身に付けるのは、頭巾や襟巻、杖、老眼鏡、湯たんぽ、かいろ、尿瓶、孫の手 》
4.聞きたがる、死にとむながる、寂しがる、心はまがる、欲ふかくなる。
《 人が話していると間に入って聞きたがり、死を恐れ、寂しがり、心がひねくれ、強欲になる 》
5.くどくなる、気短になる、ぐちになる、出しゃばりたがる、世話やきたがる。
《 くどくどと、気短になり、愚痴が多くなり、出しゃばりで、人の世話を焼きたがる 》
6.またしても、同じはなしに子を誉める、達者自慢に人は嫌がる。
《 いつも子供の自慢と自分の健康自慢の同じ話を繰り返すので、人に嫌がられる 》
まさしく言い得て妙。
この仙腰a尚は、修行を積んだ有名な禅僧なんだそうだけど。
死ぬ時の言葉が「 死にとうない 」だったのは、有名な話。
先日、日蓮宗の大本山である身延山に行ってきました。
流石に建物も含めて誠に壮大なものには違いないけど、大聖人が望んだ姿ではないことは一目瞭然。
金集めのための宗教テーマパークといったところでしょうか。
昨日 中学の友人がガンで亡くなり、そのお通夜に行ってきました。
導師は、浄土真宗の人だったと思いますが。
とにかく「 南無阿弥陀仏 」を連呼するには参りました。
「 みなさまもご一緒に 」なんて言われてもねえ・・・こちとら宗派が違うし。
そして最後に法話というか講話というか、5分位のスピーチがありましたが。
そこで その和尚が言うには
「 日常の生活を清く正しく行わない者は、浄土には行けない 」と述べたのには驚きました 。
「 善人尚もて往生をとぐ いわんや悪人をや 」
じゃーないんかい! といってみたくもなりましたが。
まあ 今の坊主はこんなもんです。
と言うよりも、そもそも人間の死生観などというものは、そんなものなのでしょう。
正解はないんでしょうから。
正解が無いにも関わらず、偉そうに自分の死生観を強要する坊主が多すぎます。
だいたい真宗の教えでは「 念仏さえ唱えれば 浄土に行ける 」わけだから。
葬式に導師なんぞは要らないのにね。
いやはや、くだらないことをツラツラ申しました。
拙僧ももう老人の仲間入り、老人の戯言とお許し下さい。
では、暑い中引き続き齷齪お働き下さいますようお祈り申し上げます・・・南無阿弥陀仏。
65歳になった 木偶坊恵心
【往信】
恵心 殿
誕生日おめでとうございます。
いよいよ高齢者の仲間入りですね。
しかし、今年の夏は暑いねー。いかがお過ごしでしょうか、お変わりありませんか。
当方は、相変わらずアクセク・・・鉛筆ナメナメ、汗をカキカキ働いております。
(暑いのは平気なんだけど、歳をとると鈍感になって暑さを感じないまま熱中症になるとか。暑いのが苦手なカミさんが心配しています。)
我々夫婦もここまで違うかというほど、温度差があるんですね。
狭い家の中で、あちらはガンガン冷房をかけ、こちらは自分の部屋でエアコンなし(扇風機で充分)・・・居間に行く時は1枚羽織っていきます。
お互いに体感温度が10度は違うよね、ヘイ・ジュードなんて言い合っております。
これから夏本番、お身体には気を付けてください。
では、また。 せらひろ
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マイナス×マイナス 瀬良 浩正
【マイナス×マイナス】
マイナス×マイナスがプラスになる不思議・・・なぜだろう。
なんでそうなるの、世の中にはとかく首をかしげる事が多いものです。
何年か前に酒友のY君が酔っぱらって聞いてきた。
マイナス×マイナスが何でプラスになるんだろう。証明できる?色々考えたんだけど上手く説明できないんだよね。(どうも子供から質問されて、答えに窮したらしい)
こちらもあれこれ考えを巡らしたものの、上手く説明できる例は思い浮かばなかった。
数日間頭の中はマイナスとプラスがグルグル回っていた。
ネットで検索しても、正の数と負の数の話の中で 「 マイナス×マイナス=プラス 」 は数学上の約束事なのです、なんて説明があるのみ・・・ムムム、 何とか説明できないか。悩んだ末の結論が下記となります。
マイナス(負数)にマイナスを掛けるとプラス(正数)になるとはどういう事か。
大体、負数って何?そもそもマイナスとかプラスというのは、あくまでも概念上の話であろうという風に想像できます。
仮に1万円札を手に取ってみる。自分で稼いだものであれば自分にとってはプラスの1万円、誰かに借りたものであればマイナス1万円。
しかし、このお札を見ている限りどちらにしても1万円の価値は変わらない訳です。
借金がマイナスであるというのは経理上の問題であり、いずれ返さなければならないのでマイナスなのであって、これはマイナスの1万円だから この商品をお売りする事はできません、とは言われない。
庭にリンゴの木が植わっている。そのリンゴを1日1個ずつ食べると7日間で1個×7日=7個となります。
リンゴの木側からみれば−1個×7日=−7個、まあ7個減ってる訳ですね(当然ですが)。
ここで、リンゴの木が7日前の事を回想したとします。
1日前がマイナス1日となるので、−1個×−7日で+7個つまり今日の時点で考えると7日前はリンゴはプラス7個だったという事が証明できます。
これでマイナス×マイナスがプラスになるという検証が出来たんではないでしょうか。
マイナス1日という考え方がミソですね。
しかし、現実的に7個増える事は決してないのであって計算上そうなるとしか言えません。
概念上の話になってしまいますが、学問というのはとかくそういう物なのでしょう。
でも考えれば考えるほど面白い。
かのエジソンは、少年時代に1+1=2がどうしても納得いかなかったそうです。
さて、社会や組織にとってマイナスのレッテルを張られる方がいらっしゃる。
単純にマイナス要素を切り捨てるだけではなく、マイナスにマイナスを掛けてプラスにできないものか。
そんな工夫と知恵があれば良いのに・・・今夜もまた眠れない夜になりそうです。
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マイナス×マイナスがプラスになる不思議・・・なぜだろう。
なんでそうなるの、世の中にはとかく首をかしげる事が多いものです。
何年か前に酒友のY君が酔っぱらって聞いてきた。
マイナス×マイナスが何でプラスになるんだろう。証明できる?色々考えたんだけど上手く説明できないんだよね。(どうも子供から質問されて、答えに窮したらしい)
こちらもあれこれ考えを巡らしたものの、上手く説明できる例は思い浮かばなかった。
数日間頭の中はマイナスとプラスがグルグル回っていた。
ネットで検索しても、正の数と負の数の話の中で 「 マイナス×マイナス=プラス 」 は数学上の約束事なのです、なんて説明があるのみ・・・ムムム、 何とか説明できないか。悩んだ末の結論が下記となります。
マイナス(負数)にマイナスを掛けるとプラス(正数)になるとはどういう事か。
大体、負数って何?そもそもマイナスとかプラスというのは、あくまでも概念上の話であろうという風に想像できます。
仮に1万円札を手に取ってみる。自分で稼いだものであれば自分にとってはプラスの1万円、誰かに借りたものであればマイナス1万円。
しかし、このお札を見ている限りどちらにしても1万円の価値は変わらない訳です。
借金がマイナスであるというのは経理上の問題であり、いずれ返さなければならないのでマイナスなのであって、これはマイナスの1万円だから この商品をお売りする事はできません、とは言われない。
庭にリンゴの木が植わっている。そのリンゴを1日1個ずつ食べると7日間で1個×7日=7個となります。
リンゴの木側からみれば−1個×7日=−7個、まあ7個減ってる訳ですね(当然ですが)。
ここで、リンゴの木が7日前の事を回想したとします。
1日前がマイナス1日となるので、−1個×−7日で+7個つまり今日の時点で考えると7日前はリンゴはプラス7個だったという事が証明できます。
これでマイナス×マイナスがプラスになるという検証が出来たんではないでしょうか。
マイナス1日という考え方がミソですね。
しかし、現実的に7個増える事は決してないのであって計算上そうなるとしか言えません。
概念上の話になってしまいますが、学問というのはとかくそういう物なのでしょう。
でも考えれば考えるほど面白い。
かのエジソンは、少年時代に1+1=2がどうしても納得いかなかったそうです。
さて、社会や組織にとってマイナスのレッテルを張られる方がいらっしゃる。
単純にマイナス要素を切り捨てるだけではなく、マイナスにマイナスを掛けてプラスにできないものか。
そんな工夫と知恵があれば良いのに・・・今夜もまた眠れない夜になりそうです。
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エッセイ 【恋路が浜伝説異聞】 紀州犬 早太郎
「 馬に蹴られて死んでしまえ 」
とは、なんと物騒な文句なんでしょうか。
ま、最近はこんな言い方は流行らないし、そもそも蹴られようとしても、その辺りに馬なんかいない。
だから善良な一般市民は、こんな文句を言われることもないだろうから安心してもいいんだけど、ご存知のごとく この言葉が発せられる際には、必ず次の言葉がその前につく。
「 人の恋路を邪魔する奴は 」
確かに恋路を邪魔される立場からいえば、この程度の文句ぐらいは言いたいのは分かるけど・・。
さて、人の恋路を邪魔す者とは概ね次の二つに分類される。
A:とにかく人が不幸になるのが楽しくて仕方がない
B:邪魔をすることによって なんらかの利益が得られる
Aについては、たしかに「 人の不幸は蜜の味 」ともいうからそんな人も居るんだろうけど、実はBのケースのほうが 圧倒的に多い。
どんな場合かというと恋敵がいるケースである、つまり三角関係ってやつ。
この場合、自分の恋を成就するためにはなんとしても恋敵を蹴落とさなくてはならない。
恋敵同士は、お互いにそう思っているから実は、恋路を邪魔する者は恋路を邪魔される者でもある。
ということは「 馬に蹴られて死んじまえ 」と発せられた言葉は、そのまま自分に跳ね返ってくるものと 思わねばならない。もし、その場になんでも願い事をかなえてくれる神馬がいたならば、暴言を吐いた途端に その馬に蹴られて死んでしまうことにもなりかねない。
かくのごとく、迂闊に人の悪口を言ってはならない・・・わかりきった人生訓はこれくらいにして、そもそも 「 恋路 」とはなに?
ということで今回は恋路の秘密を探るべく、愛知県の渥美半島にある「 恋路ヶ浜 」に行ってきた。
この恋路ヶ浜には一つの伝説があり、それがこの浜の名前の由来となっている。
その話とは
昔 高貴な身分の男女が許されぬ恋をして都を追われてここまで逃げてきた
人目を避けるために 女はこの恋路ヶ浜に 男は裏の浜に分かれて暮らすようになった
やがて二人共病にかかり 互いの名を呼び合いながら亡くなってしまった
哀れな女の心は女貝に 男の心はミル貝になったという
というようなもんだけど、あんまりあっさりしすぎてつまらない、という方の為にぼくが詳しく語ってあげよう。
時は平安時代の中頃、綾小路公麿という( ような名前の )貴族の次男坊がいた。
この男、日頃は浮いた噂一つ立てられたことのない真面目な性格なのだが。なんと、となりの藤原惟清 ( とか言う名前のおじさん )の女房( 名前は知らないけど まだ20歳くらいと思われる )に恋をしてしまった。
もちろん許されない恋、禁じられた恋、禁じられても逢いたいの。見えない糸に惹かれるの。という訳で ときどきコッソリと逢ってお手玉遊びなんかをしていたのだが。
悪いことはできないもので、ついに惟清にバレてしまった。
こりゃ 参拾六計逃げるに如かずと、二人は手に手を取って都を逃げ出したのである。
長い逃避行の末、漸くこの浜にたどり着き、地元の漁師の助けを借りてそのまま暮らすことになった。
しかし、ここで判らないのは「 なぜここ? 」ってこと。
地図を見てもらえばわかるけど、恋路ヶ浜というのは愛知県渥美半島の最先端にある。
都から東へ東へ逃げてきたのは判るけど、やっとのことで豊橋付近まで逃げてきて、そのまま静岡から 東国まで行けばよさそうなものを・・。急に方向転換してこんな岬に来たとは。
まさに、追い詰められてとうとう袋のネズミになっちゃったような、こんな場所になぜ来たのか?
実は二人は、東国を目指したわけではなく、伊勢参りの行列に紛れ込んで伊勢まで逃げてきたのである。
そこで数日の間小さな旅籠に泊まって隠れていたのだが、ついに路銀が底をついてきた。
ある晩二人で相談した結果、此の世で一緒になれないのならせめてあの世で添い遂げたいと、翌朝早く地元漁師の 船に勝手に乗り込み、伊勢の浜から死出の旅へと船出したわけである。
ところが、幸運にも黒潮にのった船は昼過ぎには対岸の渥美半島先端、つまりこの恋路ヶ浜に漂着した のであった。死ぬつもりだったから、朝からなにも食べてない二人が浜に立ってウロウロしていると、どこからともなく 美味しそうな匂いが漂ってきた。
なんと、地元の漁師小屋でさっき採ってきたばかりの大アサリを焼いているではないか。
せめてこの美味しそうな食べ物を一口食べてから死にたいと思った二人は、自分たちの身の上を包み隠さず話して 今生の名残にと、その大アサリを所望したのであった。
聞いて哀れにおもった漁師の夫婦、大アサリ定食( というのがあったかどうか知らないけど )を食べさせてやり、 「 死んで花実が咲くものか 」などと一人前の説教を垂れ、二人の身が立つように計らってやった。
こんな田舎に急に若い男女が現れたんでは、噂が噂を呼んで都まで知られることになるかもしれない。
しばらくは別々に暮らしたほうがよかろうと、女のほうはその小屋で( 遠い親戚から来た娘ということで ) 漁師の女房から海女の手ほどきを受けることになり、男の方は浦浜にある船倉に隠れながら、ほとぼりが覚めるのを 待つ事となった。
このまま静かに暮らしていればなんていうことなかったんだけど、二人はこの浜に流れ着いた時に最初に食べた あの大アサリの味が忘れられず、二人が二人ともこっそり大アサリをつまみ食いするようになった。
またしても悪いことは出来ないもので、この時期に発生した貝毒マリントキシンにあたって食中毒を起こしてしまった。
土地の人間は普段から食べ慣れているのと、そもそも貧乏人は胃腸が丈夫なので問題はないのだが、二人は なんといっても育ちがいいだけに毒には弱い。
なんとかもう一度逢いたいものと、互いに相手の名前を呼び続けるのだが声にも力が入らない。
ついに二人ともほぼ同じ時刻に、細々と名前を呼び合いながら息絶えてしまった。
この二人の話を聞いた土地の人々は、「 食い意地が張っているからそんなことになるんだ 」と、それ以降この浜を 「 食い意地ヶ浜 」と呼ぶようになったが、「 それではあんまり格好が悪い、将来の観光資源にもならないではないか 」 との異論が出て、ロマンチックな部分だけを取り上げ「 恋路ヶ浜 」と呼ぶ事にした。
とまあ、こんな事だったんではなかろうか・・というのがぼくの推測。
さて、二人が好んで食べたあの大アサリ。今ではこの恋路ヶ浜の名物として付近の食堂で焼いて食べさせてくれる。
となれば、もちろんぼくだってヨダレが出ちゃう。だいいち、ぼくなんてどんなもの食べたって絶対に食あたりなんかしないもんね。
期待に胸をふくらませてご主人と一緒に食堂に入る。
「 あ、ワンちゃんは外で待っててね 」
お店の人のつれない言葉で、ふくらんだ胸も急にしぼんじゃった。
仕方がない、きっとお持ち帰りにして持ってきれくれるだろうと思ったぼくの期待は、無残にも裏切られることになる。
30分も待った挙句、爪楊枝片手に手ぶらで出てきた姿をみて思わず叫んでしまった。
犬の食い意地を邪魔する奴は、馬に蹴られて・・・( このあとはブログ禁止用語につきカット )
※これ、ボクのブログの抜粋なんだな。よかったらボクの 紀州犬 早太郎のホームページ を覗いてね。
尾も白いはずだよ!!( えへへ )
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映画評論 レヴェナント 瀬良 浩介
監督はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
「バードマン」 に続いて、今作をもって二年連続アカデミー監督賞を受賞した、今をときめく監督さんです。
主演は我らがレオナルド・ディカプリオ。今作の熱演で、切願していたアカデミー主演男優賞をついに受賞。
一時は俳優引退宣言もしていたレオ様ですが、辞めなくてよかったですね。
他の出演者には、最近の若手の中では個人的に好きな方のトム・ハーディが。これまた強烈な印象を残す演技を魅せてくれました。
舞台は19世紀序盤、西部開拓時代のアメリカ北西部。
レオ様演じるヒュー・グラスは、様々な経緯からこの地方の土地勘があり、狩猟団のガイド役を息子とともに請け負っていた。
ある日、狩猟団はネイティブ・アメリカンの襲撃を受け、甚大な被害を被る。
命からがら逃げ出した十名ほどを安全な基地までガイドしていたグラスは、不運にも見回り中に子連れの母熊と遭遇してしまい、襲われて瀕死の重傷を受ける。
一行はかろうじて息のあるグラスを担架に乗せて連れて行こうとするが、さすがに雪山の中を連れていくのはもう無理だとなって、リーダーはグラスの最期を看取って丁重に埋葬する役を数名募集する。
グラスの息子ホークと、情の深い若手のハンター・ブリッジャー、そしてグラスとは反目していたものの報酬の高さにつられて、ハーディ演じるフィッツジェラルドが名乗りを上げる。
心の内は、とっととグラスを埋葬してチームに追いつきたいフィッツジェラルド。
しかし、どうしてなかなか、グラスもしぶとく生き続ける。業を煮やしたフィッツは、グラスの息を止めようとその首に手をかける。しかしそれを目撃したホークが激昂。フィッツに銃を向けるが、返り討ちにあってフィッツに胸をナイフで刺されてしまう。
その一部始終を見ていたグラスだが、体が動かず声も出せず、どうすることもできない。
さらにフィッツはネイティブ・アメリカンが迫っているとブリッジャーをだまし、グラスを放置してブリッジャーを連れその場を離れる。
だがそのうちグラスは息を吹き返し、這いずるようにその場を移動し始める。烈火の如く燃える復讐心を胸に抱きながら……。
実話を基にした話なんですよね〜…って、長い!あらすじ長いよ!!これで映画の前半部分を説明してしまいましたよ。
あらすじなんて3、4行くらいでいいんですよ。こんな感じで。
インディアンに襲撃された狩猟団の生き残りをガイドしていたグラスは、見張り中にグリズリーに遭遇し、びったんびったんされてしまう。
瀕死のグラスを仲間は見捨て、あろうことかグラスの息子まで殺してしまう。
怒ったグラスは色々あって体力を回復して復讐する!
以上、乱暴にまとめてみました。
いやあ、やればできるものです。
ネイティブ・アメリカンなんていちいち書いていられませんよ。
偏見を恐れずインディアンでいいんです。当時、実際はそう呼ばれていたんですから。間違っていません。うん。(おお怖い)
この映画の魅力は第一に、北アメリカの雄大な自然(それも冬の)を見事にスクリーン上に再現し切ったことでしょう。
観ている側はグラスと共に、過酷な真冬の大地に投げ出され、生命の危機を覚えます。
というか、絶望します。そこを、ただでさえ瀕死のグラスが這って、転がって、川に流され、なんとか助かろうとする姿に、生命の力強さを感じざるを得ません。
もうひとつは、やはり人間ドラマでしょう。どうしてそのような状況に陥ったのか。様々な人間模様が絡まり、ぶつかり合う様は見応えがありました。
そして、肝心のレオ様の演技は。……うーん、まあ、いつも通りといいますか(笑)。別段、それまでのレオ様と変わったところは見られませんでした。
子を思う父の役ですが、今までもそういう役はやっていますし。生へしがみつくというか、食らいつく執念を見事に演じきっていて、確かに圧倒はされましたが。
好みを言うと共演のトム・ハーディの方が、卑怯でずる賢いクセモノを怪演していて見ていて楽しかったんですけどねぇ。
まあ、オスカーを獲るということは、そのときどきの条件が絡み合ってということなのでしょう。
レオ様の場合、長年の功績が認められてという点が大きいのかも知れませんね。
でもやっぱり、この映画の一番の見どころは、レオ様がグリズリーにびったんびったんされるところかも知れません。
未だかつて、あんな迫力あるびったんびったんは見たことがないというくらい、壮絶な凄絶な戦闘シーンでした。
例え猟銃を携えていても、グリズリーには絶対勝てない。その事実を思い知らされることでしょう。
ネイティブ・アメリカンの放つ矢より、過酷な冬の大地より、狂気の人間より、やっぱりグリズリーが一番怖いのだ。
あ、劇中で、空を切り裂いて飛ぶ隕石をグラスが眺めるシーンがありました!
別に地表に激突してどうこうって展開ではなかったので、単なるイメージ映像的な演出なんだと思われます。
これって「バードマン」のときにもありましたね。イニャリトゥ監督は隕石のイメージが好きなんですかねぇ。
さて、なにやらとっ散らかったレビューになってしまいましたが、「レヴェナント:蘇えりし者」 いかがだったでしょうか。
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「バードマン」 に続いて、今作をもって二年連続アカデミー監督賞を受賞した、今をときめく監督さんです。
主演は我らがレオナルド・ディカプリオ。今作の熱演で、切願していたアカデミー主演男優賞をついに受賞。
一時は俳優引退宣言もしていたレオ様ですが、辞めなくてよかったですね。
他の出演者には、最近の若手の中では個人的に好きな方のトム・ハーディが。これまた強烈な印象を残す演技を魅せてくれました。
舞台は19世紀序盤、西部開拓時代のアメリカ北西部。
レオ様演じるヒュー・グラスは、様々な経緯からこの地方の土地勘があり、狩猟団のガイド役を息子とともに請け負っていた。
ある日、狩猟団はネイティブ・アメリカンの襲撃を受け、甚大な被害を被る。
命からがら逃げ出した十名ほどを安全な基地までガイドしていたグラスは、不運にも見回り中に子連れの母熊と遭遇してしまい、襲われて瀕死の重傷を受ける。
一行はかろうじて息のあるグラスを担架に乗せて連れて行こうとするが、さすがに雪山の中を連れていくのはもう無理だとなって、リーダーはグラスの最期を看取って丁重に埋葬する役を数名募集する。
グラスの息子ホークと、情の深い若手のハンター・ブリッジャー、そしてグラスとは反目していたものの報酬の高さにつられて、ハーディ演じるフィッツジェラルドが名乗りを上げる。
心の内は、とっととグラスを埋葬してチームに追いつきたいフィッツジェラルド。
しかし、どうしてなかなか、グラスもしぶとく生き続ける。業を煮やしたフィッツは、グラスの息を止めようとその首に手をかける。しかしそれを目撃したホークが激昂。フィッツに銃を向けるが、返り討ちにあってフィッツに胸をナイフで刺されてしまう。
その一部始終を見ていたグラスだが、体が動かず声も出せず、どうすることもできない。
さらにフィッツはネイティブ・アメリカンが迫っているとブリッジャーをだまし、グラスを放置してブリッジャーを連れその場を離れる。
だがそのうちグラスは息を吹き返し、這いずるようにその場を移動し始める。烈火の如く燃える復讐心を胸に抱きながら……。
実話を基にした話なんですよね〜…って、長い!あらすじ長いよ!!これで映画の前半部分を説明してしまいましたよ。
あらすじなんて3、4行くらいでいいんですよ。こんな感じで。
インディアンに襲撃された狩猟団の生き残りをガイドしていたグラスは、見張り中にグリズリーに遭遇し、びったんびったんされてしまう。
瀕死のグラスを仲間は見捨て、あろうことかグラスの息子まで殺してしまう。
怒ったグラスは色々あって体力を回復して復讐する!
以上、乱暴にまとめてみました。
いやあ、やればできるものです。
ネイティブ・アメリカンなんていちいち書いていられませんよ。
偏見を恐れずインディアンでいいんです。当時、実際はそう呼ばれていたんですから。間違っていません。うん。(おお怖い)
この映画の魅力は第一に、北アメリカの雄大な自然(それも冬の)を見事にスクリーン上に再現し切ったことでしょう。
観ている側はグラスと共に、過酷な真冬の大地に投げ出され、生命の危機を覚えます。
というか、絶望します。そこを、ただでさえ瀕死のグラスが這って、転がって、川に流され、なんとか助かろうとする姿に、生命の力強さを感じざるを得ません。
もうひとつは、やはり人間ドラマでしょう。どうしてそのような状況に陥ったのか。様々な人間模様が絡まり、ぶつかり合う様は見応えがありました。
そして、肝心のレオ様の演技は。……うーん、まあ、いつも通りといいますか(笑)。別段、それまでのレオ様と変わったところは見られませんでした。
子を思う父の役ですが、今までもそういう役はやっていますし。生へしがみつくというか、食らいつく執念を見事に演じきっていて、確かに圧倒はされましたが。
好みを言うと共演のトム・ハーディの方が、卑怯でずる賢いクセモノを怪演していて見ていて楽しかったんですけどねぇ。
まあ、オスカーを獲るということは、そのときどきの条件が絡み合ってということなのでしょう。
レオ様の場合、長年の功績が認められてという点が大きいのかも知れませんね。
でもやっぱり、この映画の一番の見どころは、レオ様がグリズリーにびったんびったんされるところかも知れません。
未だかつて、あんな迫力あるびったんびったんは見たことがないというくらい、壮絶な凄絶な戦闘シーンでした。
例え猟銃を携えていても、グリズリーには絶対勝てない。その事実を思い知らされることでしょう。
ネイティブ・アメリカンの放つ矢より、過酷な冬の大地より、狂気の人間より、やっぱりグリズリーが一番怖いのだ。
あ、劇中で、空を切り裂いて飛ぶ隕石をグラスが眺めるシーンがありました!
別に地表に激突してどうこうって展開ではなかったので、単なるイメージ映像的な演出なんだと思われます。
これって「バードマン」のときにもありましたね。イニャリトゥ監督は隕石のイメージが好きなんですかねぇ。
さて、なにやらとっ散らかったレビューになってしまいましたが、「レヴェナント:蘇えりし者」 いかがだったでしょうか。
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【体質について02】
元気でやってるかい、その後お腹の調子はどうかな・・・それから痔の方は。
体質は遺伝的な要素が大きく関係してくると思うけれど、自分にとって都合の良いもの悪いもの様々だよね。
君の痔が悪いのは、明らかに私の体質であり私の父の影響でもある。
人間持って生まれた以上、それを否定したり悲しんだりしても仕方がなく、旨く付き合っていくしかないのだと思う。
父はかなり重度の痔に悩まされ、私が小学5年の頃手術をしたらしい。
らしいというのは、直接立会った訳ではないので母から聞かされた範囲でしか分からないという事。
私自身は15、6歳の頃から兆候が表れ、突然頭に抜けるような痛みや出血に悩まされた。
バイクに乗るようになって、増々ひどくなるようだった。
まあ、手術するほどのものではなく今日に至っているけどね。
以前、痔の話をした事があったね・・・なんと小学生時代に出血があったとか。
親に黙っていたのは、心配掛けたくなかったと言っていた。
その時随分安心したものです。
いや痔ではなく、他人を思いやる気持ちがある事に・・・それが人間にとって一番大事だから。
痔というのは肛門様に症状が出るのだけれど、血管の病気なんだね。(ためしてガッテンでやってた)
肛門付近は毛細血管が集中しており、血液の流れが滞りがちなのでうっ血やポリープができやすい。
便が固くても柔らか過ぎても毛細血管を傷つけ出血したり、細菌感染によって膿がたまるのう胞ができたりする。
更に進行すると周辺に穴が開く痔ろうになったり、最悪の場合直腸がんになる危険もあるようだ。
下血といっても鮮血の場合は痔の症状だけど、黒っぽい出血は気を付けなくてはいけない。
胃や腸の病気だったりするからね。
寛解(かんかい)という概念がある。
完治した訳ではないが、生活に支障のない程度に治癒した状態のこと。私の痔はそんな感じで今も推移している。
もう30年以上の習慣となっているが、排便後はお尻拭きのムーニーちゃんで清浄し軟膏剤を塗っている・・・表面だけでなく 一寸ほど奥の方まで。
排便時出血もあるので、健康診断を受けると貧血気味と診断される。原因となる病気の治療をしてください、と。 (暗に、お前さん痔だろ?と)
ここ数年は、鉄剤のサプリメントを飲むようにしている。
人は死ぬまで生きなくてはならない・・・当たり前の事だけど、できれば健康な人生であってほしい。
自分の身体は自分で管理して上手く動かしていくしかないので、どうか気を付けてください。
父より
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元気でやってるかい、その後お腹の調子はどうかな・・・それから痔の方は。
体質は遺伝的な要素が大きく関係してくると思うけれど、自分にとって都合の良いもの悪いもの様々だよね。
君の痔が悪いのは、明らかに私の体質であり私の父の影響でもある。
人間持って生まれた以上、それを否定したり悲しんだりしても仕方がなく、旨く付き合っていくしかないのだと思う。
父はかなり重度の痔に悩まされ、私が小学5年の頃手術をしたらしい。
らしいというのは、直接立会った訳ではないので母から聞かされた範囲でしか分からないという事。
私自身は15、6歳の頃から兆候が表れ、突然頭に抜けるような痛みや出血に悩まされた。
バイクに乗るようになって、増々ひどくなるようだった。
まあ、手術するほどのものではなく今日に至っているけどね。
以前、痔の話をした事があったね・・・なんと小学生時代に出血があったとか。
親に黙っていたのは、心配掛けたくなかったと言っていた。
その時随分安心したものです。
いや痔ではなく、他人を思いやる気持ちがある事に・・・それが人間にとって一番大事だから。
痔というのは肛門様に症状が出るのだけれど、血管の病気なんだね。(ためしてガッテンでやってた)
肛門付近は毛細血管が集中しており、血液の流れが滞りがちなのでうっ血やポリープができやすい。
便が固くても柔らか過ぎても毛細血管を傷つけ出血したり、細菌感染によって膿がたまるのう胞ができたりする。
更に進行すると周辺に穴が開く痔ろうになったり、最悪の場合直腸がんになる危険もあるようだ。
下血といっても鮮血の場合は痔の症状だけど、黒っぽい出血は気を付けなくてはいけない。
胃や腸の病気だったりするからね。
寛解(かんかい)という概念がある。
完治した訳ではないが、生活に支障のない程度に治癒した状態のこと。私の痔はそんな感じで今も推移している。
もう30年以上の習慣となっているが、排便後はお尻拭きのムーニーちゃんで清浄し軟膏剤を塗っている・・・表面だけでなく 一寸ほど奥の方まで。
排便時出血もあるので、健康診断を受けると貧血気味と診断される。原因となる病気の治療をしてください、と。 (暗に、お前さん痔だろ?と)
ここ数年は、鉄剤のサプリメントを飲むようにしている。
人は死ぬまで生きなくてはならない・・・当たり前の事だけど、できれば健康な人生であってほしい。
自分の身体は自分で管理して上手く動かしていくしかないので、どうか気を付けてください。
父より
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映画評論 ムーランルージュ 瀬良 浩介
2001年公開。ユアン・マグレガーとニコール・キッドマンという”歌ウマ”二大スターの共演。
監督は「ロミオ+ジュリエット」「オーストラリア」のバズ・ラーマン。
古くは「サウンド・オブ・ミュージック」(本作の劇中でも歌われる)、最近では「ヘアスプレー」などと同じく、 いわゆる"ミュージカル映画"であるこの映画。監督の疾走感溢れる演出と相まって、とてもエキサイティングなミュージカル となっています。
20世紀を迎える直前のパリ、実在したキャバレー「ムーラン・ルージュ」が舞台。
作家を夢見てイギリスからパリにやってきたユアン演じるクリスチャン。
ひょんなことからムーラン・ルージュの新しい興行の脚本を書くこととなる。そしてムーラン・ルージュの フレンチ・カンカン・ダンサーの中でも飛びぬけて美しいニコール演じるサティーンと出会い、二人は恋に落ちる。
しかし、本来なら出会うはずのなかった二人の間には大きな障害があった。それはムーラン・ルージュに資金援助をする 代わりに、サティーンを我が物にしようと企む伯爵の存在。
そんな障害をものともせず燃え上がる二人の恋だが、行く先には暗い未来が待ち受けていた・・・。
という、至ってシンプルな恋物語のこの映画。脚本を書いた監督も「ギリシャ悲劇を参考にした」というくらいですので、 すべての人々に受け入れられる普遍的なドラマと言えます。
そのシンプルな物語を彩る「歌」の演出が素晴らしい。敢えて有名な既成曲を多用し、観客の心を見事に引き込んでいます。 映画「ボディーガード」の名曲(えんだ〜♪)が突然出てきたときなんかは、思わずニヤリとしてしまいます。
曲が聴きやすい点では、ミュージカル初心者向けといえるでしょう。
歌は吹き替えではなく、実際にユアンやニコールが歌っています。ユアンは高音の伸びに不安を感じる場面もありましたが、 ニコールの歌声が素敵過ぎます。彼女は万能さんですね。
各シーンにぴったりの歌に聴き惚れ、ありきたりだったはずの物語が斬新に見え、感情移入度はもうマキシマム! 歌が流れるだけで目に涙を溜めてしまうほどでした。
さらには舞台では表現できない演出も、映画なら可能です。CG等の助けを借りたこの作品は、物語をさらなる表現の高みへ 置くことに成功しています。
職業(?)柄、舞台をよく観る方ではありますが、どうも今までミュージカルというものの良さが理解できませんでした。 この映画という没入感の高い作品をもってして、ちょっと目覚めた感があります。
俳優の感情表現を「歌」に託すという演出技法。メロディが万人ウケするか否かによりますが、その表現力は凄まじい! よくミュージカルは劇作品の最終進化形態だと言われたりします。
今ではそれもうなずける気がします。
普段、何気なくカラオケなどで歌を歌っていますが、歌=Song=Musicの偉大さを改めて思い知らされましたね。よく、 「セリフの途中でイキナリ歌い出すのが耐えられない」とミュージカルを敬遠する方がいらっしゃいます。
僕は耐えられないまではいかなくても、やはり普通のお芝居の方が好きなタイプなので、この映画も見逃していたのですが ・・・観て良かった!!です。
食わず嫌いはいけませんね。
これからは舞台のミュージカルも積極的に観に行ってみようと思います。
そんな分岐点をもたらしてくれた映画でした。
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古くは「サウンド・オブ・ミュージック」(本作の劇中でも歌われる)、最近では「ヘアスプレー」などと同じく、 いわゆる"ミュージカル映画"であるこの映画。監督の疾走感溢れる演出と相まって、とてもエキサイティングなミュージカル となっています。
20世紀を迎える直前のパリ、実在したキャバレー「ムーラン・ルージュ」が舞台。
作家を夢見てイギリスからパリにやってきたユアン演じるクリスチャン。
ひょんなことからムーラン・ルージュの新しい興行の脚本を書くこととなる。そしてムーラン・ルージュの フレンチ・カンカン・ダンサーの中でも飛びぬけて美しいニコール演じるサティーンと出会い、二人は恋に落ちる。
しかし、本来なら出会うはずのなかった二人の間には大きな障害があった。それはムーラン・ルージュに資金援助をする 代わりに、サティーンを我が物にしようと企む伯爵の存在。
そんな障害をものともせず燃え上がる二人の恋だが、行く先には暗い未来が待ち受けていた・・・。
という、至ってシンプルな恋物語のこの映画。脚本を書いた監督も「ギリシャ悲劇を参考にした」というくらいですので、 すべての人々に受け入れられる普遍的なドラマと言えます。
そのシンプルな物語を彩る「歌」の演出が素晴らしい。敢えて有名な既成曲を多用し、観客の心を見事に引き込んでいます。 映画「ボディーガード」の名曲(えんだ〜♪)が突然出てきたときなんかは、思わずニヤリとしてしまいます。
曲が聴きやすい点では、ミュージカル初心者向けといえるでしょう。
歌は吹き替えではなく、実際にユアンやニコールが歌っています。ユアンは高音の伸びに不安を感じる場面もありましたが、 ニコールの歌声が素敵過ぎます。彼女は万能さんですね。
各シーンにぴったりの歌に聴き惚れ、ありきたりだったはずの物語が斬新に見え、感情移入度はもうマキシマム! 歌が流れるだけで目に涙を溜めてしまうほどでした。
さらには舞台では表現できない演出も、映画なら可能です。CG等の助けを借りたこの作品は、物語をさらなる表現の高みへ 置くことに成功しています。
職業(?)柄、舞台をよく観る方ではありますが、どうも今までミュージカルというものの良さが理解できませんでした。 この映画という没入感の高い作品をもってして、ちょっと目覚めた感があります。
俳優の感情表現を「歌」に託すという演出技法。メロディが万人ウケするか否かによりますが、その表現力は凄まじい! よくミュージカルは劇作品の最終進化形態だと言われたりします。
今ではそれもうなずける気がします。
普段、何気なくカラオケなどで歌を歌っていますが、歌=Song=Musicの偉大さを改めて思い知らされましたね。よく、 「セリフの途中でイキナリ歌い出すのが耐えられない」とミュージカルを敬遠する方がいらっしゃいます。
僕は耐えられないまではいかなくても、やはり普通のお芝居の方が好きなタイプなので、この映画も見逃していたのですが ・・・観て良かった!!です。
食わず嫌いはいけませんね。
これからは舞台のミュージカルも積極的に観に行ってみようと思います。
そんな分岐点をもたらしてくれた映画でした。
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往復書簡 木偶坊恵心(でくのぼうけいしん)=瀬良 浩正01
【返信】
あちきは元気でありんす。
討ち入りのお役にも立てず、お国のお役にも立てず
雪にも北風にも合わないように心がけ、いつも静かに笑っている
一日に白米二合と味噌汁とお肴と酒二合をいただき
ついでに お国から年金をいただき
南に死にそうな人があれば 「運命だから諦めて」と言い
北に出稼ぎのひとあれば 「寒いけど頑張ってね」と言い
みんなに 「でくのぼう恵心」と呼ばれ
褒められもせず 苦にはされる
そういうものに 私はなってる
とまあ こんな調子です。
とりあえず春が来るまで就職については こっちに置いておいて。
貯金はどんどん減っていくけど、江戸時代の農民のことを思えば
まだまだ大丈夫と、なるべく下を見るように努めて生きています。
そのお歳で新たに資格を取って、また新しい人生に踏み込んでいこうとする姿には正直頭が下がります。
○○○の資格を取ったら○○機関で働く事になるのでしょうか?
あそこは結構若い女の子が多いんで、まさかそっち狙いじゃないでしょうね?
もし、そうだとしてもその姿勢にも頭が下がります。
じゃあ わたしは何をしているかというと。
仕事をしている間はなかなか出来なかった事を、ちょこちょこしています。
本当に今の世の中 自分の知り得る事や出来得る事が多すぎて
それに比べるとあまりにも人生は短いな、と感じます。
かといって今の寿命が倍になったところで、とても追いつける量じゃありませんが。
明日はいよいよ総選挙ですね
どうも東北よりも先に○○党が復興しそうですが・・・結果が楽しみです。
また会って いろいろ話が聞けるのを楽しみにしています。
ドカ雪に埋もれないように頑張って下さい。
木偶坊恵心
【往信】
恵心 殿
お元気ですか。
赤穂の討ち入りも無事に終わり、今年もあと半月ほどになりました。
仕事の口は見つかったのかな。
先月末に○○○講習を受けました。
4日間カンズメになり、慣れない住宅の勉強をした訳ですが新鮮な感覚もありました。
最終日に考査があり、受からなければ資格はもらえないけれど、多分大丈夫と思っています。
先々活用できたら、と考えています。
東北の生活もいよいよ冬に入り、寒さに弱い動物である身には厳しいものがあります。
靴下2枚、股引1枚装着で頑張っています。
復興はなかなか進まないけれど、建築関係の仕事はこれからも多いのは確か。
貴殿も出稼ぎに来てはどうでしょう、いい思い出になるかも。
12月にしてはドカ雪が降ったりして、この冬は寒さが厳しいのかもしれませんね。
風邪など引きませんように、良い年をお迎えください。
では。 瀬良
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あちきは元気でありんす。
討ち入りのお役にも立てず、お国のお役にも立てず
雪にも北風にも合わないように心がけ、いつも静かに笑っている
一日に白米二合と味噌汁とお肴と酒二合をいただき
ついでに お国から年金をいただき
南に死にそうな人があれば 「運命だから諦めて」と言い
北に出稼ぎのひとあれば 「寒いけど頑張ってね」と言い
みんなに 「でくのぼう恵心」と呼ばれ
褒められもせず 苦にはされる
そういうものに 私はなってる
とまあ こんな調子です。
とりあえず春が来るまで就職については こっちに置いておいて。
貯金はどんどん減っていくけど、江戸時代の農民のことを思えば
まだまだ大丈夫と、なるべく下を見るように努めて生きています。
そのお歳で新たに資格を取って、また新しい人生に踏み込んでいこうとする姿には正直頭が下がります。
○○○の資格を取ったら○○機関で働く事になるのでしょうか?
あそこは結構若い女の子が多いんで、まさかそっち狙いじゃないでしょうね?
もし、そうだとしてもその姿勢にも頭が下がります。
じゃあ わたしは何をしているかというと。
仕事をしている間はなかなか出来なかった事を、ちょこちょこしています。
本当に今の世の中 自分の知り得る事や出来得る事が多すぎて
それに比べるとあまりにも人生は短いな、と感じます。
かといって今の寿命が倍になったところで、とても追いつける量じゃありませんが。
明日はいよいよ総選挙ですね
どうも東北よりも先に○○党が復興しそうですが・・・結果が楽しみです。
また会って いろいろ話が聞けるのを楽しみにしています。
ドカ雪に埋もれないように頑張って下さい。
木偶坊恵心
【往信】
恵心 殿
お元気ですか。
赤穂の討ち入りも無事に終わり、今年もあと半月ほどになりました。
仕事の口は見つかったのかな。
先月末に○○○講習を受けました。
4日間カンズメになり、慣れない住宅の勉強をした訳ですが新鮮な感覚もありました。
最終日に考査があり、受からなければ資格はもらえないけれど、多分大丈夫と思っています。
先々活用できたら、と考えています。
東北の生活もいよいよ冬に入り、寒さに弱い動物である身には厳しいものがあります。
靴下2枚、股引1枚装着で頑張っています。
復興はなかなか進まないけれど、建築関係の仕事はこれからも多いのは確か。
貴殿も出稼ぎに来てはどうでしょう、いい思い出になるかも。
12月にしてはドカ雪が降ったりして、この冬は寒さが厳しいのかもしれませんね。
風邪など引きませんように、良い年をお迎えください。
では。 瀬良
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父親からの手紙 体質について01 瀬良 浩正
【体質について01】
体質は遺伝的な要素が大きく関係してくると思うけれど、自分にとって都合の良いもの悪いもの様々だよね。 君がお腹を壊しやすいのは、明らかに私の体質であり私の父の影響でもある。 人間持って生まれた以上、それを否定したり悲しんだりしても仕方がなく、旨く付き合っていくしかないのだと思う。
自分の経験では、過去に1度1ヶ月ほど下痢が続いたことがある。 食べるとすぐにもよおし、液状のものだった。原因は分らないが、痛みや嘔吐・発熱はなかった。
うどん等消化の良い物を食べるとか、胃腸薬を服用する程度の対応で様子をみていた。 ただ、さすがに長引くので思い付いて腹巻を着用したら、とたんに直った。 腹回りに脂肪が付きやすいのは、腸を冷やさないという体の仕組みかもしれない。
半年近くも下痢が続くのは、チョット異常だよね。下痢の原因と思われるものを少し調べてみた。
@牛乳が原因:乳糖不耐症という体質から、乳糖が分解できないことが原因の消化不良。 牛乳を飲んだあと、お腹がゴロゴロする。
A糖尿病が原因:糖尿病による合併症で、自律神経の障害からおこる。(糖尿病性下痢)
下痢に伴う腹痛や体力消耗などの症状はないが、夜間に急激な水様性の下痢になるという独特な特徴がある。
腸内細菌が異常増殖して腸内で発酵したガスが、腸を刺激するためと考えられる。
(通常の下痢は便が柔らかくなると共に、腹痛や体力消耗などの症状があり昼夜を問わない)
B慢性膵炎が原因:腹部に張りを感じ、みぞおち付近に持続的な痛みや下痢が続くという症状。
鈍いお腹の痛みや重い腰痛などを伴う場合がある。
アルコールを沢山飲んだ翌日や、脂肪分の多い食事をした後に痛みが強くなる。
C食物アレルギーが原因:腹痛や下痢が続くといった症状がある。
原因物質には、エビ・サバなどの海産魚、セロトニンを多く含む長イモ等がある。
D潰瘍(かいよう)性大腸炎が原因:下痢の量は多くないにも関わらず、頻繁にトイレに行きたくなる。
粘液や血液が混ざるという特徴がある。
腹全体が痛くなり、熱も出て体のだるさがある難病。
Eクローン病が原因:口から肛門まで、消化器官の慢性的な炎症がおきる難病。
下痢が続き腹痛を伴う。
腸管の粘膜障害により吸収機能が低下したり、腸管の中へ滲出液が排出され便の水分量が多くなることが原因となる。
小腸が侵されると、食べ物の消化吸収が上手くいかないので下痢となる。
また、大腸が侵されると水様性の下痢になる。
F急性腸炎が原因:ウイルスや細菌の感染によるもの、腸に悪い影響のある生活習慣や物質が原因。
小腸や右側の大腸の炎症では、水様性の便が沢山出るので脱水症状を生じやすくなる。
左側の大腸の炎症では、便の量は多くないが頻繁にトイレに行きたくなり、粘液や血液が便に混じることがある。
G腸内環境の悪さが原因:悪玉菌が増え、その毒素による。
善玉菌のエサとなるビフィズス菌や乳酸菌の入ったヨーグルトを食べると、善玉菌が増え腸内環境が良くなる。
Hストレスが原因(過敏性腸症候群):精神的なストレスにより、自律神経が崩れることによる。
腸の緊張が高まり、ぜん動運動がうまくいかずに便秘や下痢が続く。
ストレスが原因だが、暴飲暴食をしないこと、刺激物やカフェイン類・アルコールなどの嗜好品はなるべく控えた方が良い。
しかし、必要以上に制限をすると余計にストレスになる。
何をしたら体調が悪くなるかということを判断し、最も自分にあった生活習慣を探しだすことが大切。
下痢の原因は様々であり、複合的な要因も絡んでくると思う。
メカニズムとしては、体内に有害な物を吸収させないというものと、腸に何らかの障害が起こり機能不全に陥いる場合に分けられる。
痛みや嘔吐・発熱がなければいたずらに心配する必要はないが、快適な生活を送るためにも快便にしたい。
私は経験上
@10度以下の冷たい飲食物はなるべく摂らない(お酒も温かいものに)
Aお腹が一杯になるまで、きつくなるまで食べない(腹八分目)
B乳酸菌食品(ヨーグルトなど)の摂取に努める
といったところが予防策と考え、実践している。
お酒を飲み過ぎると必ず下痢するし、その後はガスが出やすい。(隙間ができるからかな)
他の原因でも下痢は起こるが、一過性だったら仕方ないというか、まあ安心している。
いずれにしろ自分の身体だから自分で気をつけ、いたわってやるしか方法がないと思う。
大事にした方が良いよ。では、気をつけて。 父より
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体質は遺伝的な要素が大きく関係してくると思うけれど、自分にとって都合の良いもの悪いもの様々だよね。 君がお腹を壊しやすいのは、明らかに私の体質であり私の父の影響でもある。 人間持って生まれた以上、それを否定したり悲しんだりしても仕方がなく、旨く付き合っていくしかないのだと思う。
自分の経験では、過去に1度1ヶ月ほど下痢が続いたことがある。 食べるとすぐにもよおし、液状のものだった。原因は分らないが、痛みや嘔吐・発熱はなかった。
うどん等消化の良い物を食べるとか、胃腸薬を服用する程度の対応で様子をみていた。 ただ、さすがに長引くので思い付いて腹巻を着用したら、とたんに直った。 腹回りに脂肪が付きやすいのは、腸を冷やさないという体の仕組みかもしれない。
半年近くも下痢が続くのは、チョット異常だよね。下痢の原因と思われるものを少し調べてみた。
@牛乳が原因:乳糖不耐症という体質から、乳糖が分解できないことが原因の消化不良。 牛乳を飲んだあと、お腹がゴロゴロする。
A糖尿病が原因:糖尿病による合併症で、自律神経の障害からおこる。(糖尿病性下痢)
下痢に伴う腹痛や体力消耗などの症状はないが、夜間に急激な水様性の下痢になるという独特な特徴がある。
腸内細菌が異常増殖して腸内で発酵したガスが、腸を刺激するためと考えられる。
(通常の下痢は便が柔らかくなると共に、腹痛や体力消耗などの症状があり昼夜を問わない)
B慢性膵炎が原因:腹部に張りを感じ、みぞおち付近に持続的な痛みや下痢が続くという症状。
鈍いお腹の痛みや重い腰痛などを伴う場合がある。
アルコールを沢山飲んだ翌日や、脂肪分の多い食事をした後に痛みが強くなる。
C食物アレルギーが原因:腹痛や下痢が続くといった症状がある。
原因物質には、エビ・サバなどの海産魚、セロトニンを多く含む長イモ等がある。
D潰瘍(かいよう)性大腸炎が原因:下痢の量は多くないにも関わらず、頻繁にトイレに行きたくなる。
粘液や血液が混ざるという特徴がある。
腹全体が痛くなり、熱も出て体のだるさがある難病。
Eクローン病が原因:口から肛門まで、消化器官の慢性的な炎症がおきる難病。
下痢が続き腹痛を伴う。
腸管の粘膜障害により吸収機能が低下したり、腸管の中へ滲出液が排出され便の水分量が多くなることが原因となる。
小腸が侵されると、食べ物の消化吸収が上手くいかないので下痢となる。
また、大腸が侵されると水様性の下痢になる。
F急性腸炎が原因:ウイルスや細菌の感染によるもの、腸に悪い影響のある生活習慣や物質が原因。
小腸や右側の大腸の炎症では、水様性の便が沢山出るので脱水症状を生じやすくなる。
左側の大腸の炎症では、便の量は多くないが頻繁にトイレに行きたくなり、粘液や血液が便に混じることがある。
G腸内環境の悪さが原因:悪玉菌が増え、その毒素による。
善玉菌のエサとなるビフィズス菌や乳酸菌の入ったヨーグルトを食べると、善玉菌が増え腸内環境が良くなる。
Hストレスが原因(過敏性腸症候群):精神的なストレスにより、自律神経が崩れることによる。
腸の緊張が高まり、ぜん動運動がうまくいかずに便秘や下痢が続く。
ストレスが原因だが、暴飲暴食をしないこと、刺激物やカフェイン類・アルコールなどの嗜好品はなるべく控えた方が良い。
しかし、必要以上に制限をすると余計にストレスになる。
何をしたら体調が悪くなるかということを判断し、最も自分にあった生活習慣を探しだすことが大切。
下痢の原因は様々であり、複合的な要因も絡んでくると思う。
メカニズムとしては、体内に有害な物を吸収させないというものと、腸に何らかの障害が起こり機能不全に陥いる場合に分けられる。
痛みや嘔吐・発熱がなければいたずらに心配する必要はないが、快適な生活を送るためにも快便にしたい。
私は経験上
@10度以下の冷たい飲食物はなるべく摂らない(お酒も温かいものに)
Aお腹が一杯になるまで、きつくなるまで食べない(腹八分目)
B乳酸菌食品(ヨーグルトなど)の摂取に努める
といったところが予防策と考え、実践している。
お酒を飲み過ぎると必ず下痢するし、その後はガスが出やすい。(隙間ができるからかな)
他の原因でも下痢は起こるが、一過性だったら仕方ないというか、まあ安心している。
いずれにしろ自分の身体だから自分で気をつけ、いたわってやるしか方法がないと思う。
大事にした方が良いよ。では、気をつけて。 父より
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映画鑑賞文 母(かあ)べえ 瀬良 浩正
2008年公開の日本映画。
先日、文化勲章を受けられた山田洋次監督の作品。主人公の母親役は吉永小百合さん。
ふだん日本映画はあまり観ない・・・というか「ドンパチ・ドカァ〜ン」というジャンルが趣味なので、どうしても洋物に手が 出てしまうんだなぁ。文化勲章に釣られてという事もありますが、吉永さんの演技が取りだたされていたのを思い出し、襟を正して観ることに しました。
この原作がノンフィクションであり、主人公の次女である野上照代さんが、幼い頃の家族の思い出を綴ったものである事に、 まずは驚かされます。(作者と私は丁度20歳違う事になる!)小学2年あたりから日本が戦争に巻き込まれて行く悲惨な時代を 描いており、戦後生まれの我が身としては「あぁ、良かったなぁ、助かったぁ」、という気持ちになるわけです、とりあえず。
冒頭、父親が思想犯として治安維持法に引っかかり検挙されるという、まあ普通の家庭ではありえない状況で始まるこの 映画は、家族の絆やさまざまな人間の生きざま、当時の世相とその矛盾などが、さりげない日常的な営みの中で描かれています。
「母(かあ)べえ」というのが、どこか地方の呼び方だと思っていたら違っていた、父親がそう呼ぶように仕向けたらしい。 父(とう)べえ、照(てる)べえといったあんばい。
私の家は「ちゃん」だった、母(かあ)ちゃん。
平等博愛平和主義という信念を持つ、帝国大学出身のドイツ文学者で教育者。そしてあくまでも戦争反対を貫く。
その人柄にひかれ結ばれて、ひたすら尊敬し愛した母親が貧しくとも懸命に二人の娘を育ててゆく 物語 しかし、 淡々と流れる話の中に多くの問題提議やメッセージが隠され、それが観る者にこの映画の深みと感慨をおぼえる何かを与えている ように思われる。
売れなかった原稿をかかえ、セコセコと家に戻る夫の滋(しげる)・・・お金の話が夫婦で始まる。
「ところで家賃はどのぐらい溜まっているのかな」
「3ヶ月よ」
「そうか、いよいよ本を売るか」
「だめよ、何とかな・る・わ・よ」
「そうか、何とかな・る・か」
ここでもう滋さんは、家族や家庭を守るという、夫や父としての責任が果たせない男であることが明白になります。 厳しく言えば、社会人として失格と言っても良いかもしれない。
「売ろうかなぁ」などと言う前に、さっさと金を作って渡すのが男というものではないだろうか。
信念を貫く、というのはとても大切な事だけれど、ただ何のためかという点で自ずとその評価が決まるような気がする。 本当に大切にしなくてはならないもの、その判断を誤ってはいけないと思う。
勇気ある撤退というのは登山家だけでなく、色んな場面で決断を迫られる人々の、ありようではないか。
妥協を許さない人だったという賛辞も、それが成功したからこそ贈られるものではないか。
などなど、彼を批判しようと思えば山ほどあって、映画の中でもそれとなく触れている・・・人の目を通して。
そんな彼の事を一番理解し、許し、味方して、気丈に娘たちを導きはぐくむ母の姿は、やはり気高く美しい。
最近の子育て放棄するようなおなご共に、ぜひ観てもらいたい映画。
人生山あれば谷あり、平均すれば皆同じなどと言うけれど、皆同じでない事は明白です。(終わってしまえば同じだけど)
ただ、人間は通り一遍でないことは確かなので、吉永さん演じる母も、時には夫を憎く思ったこともあるかもしれない。 自分の境遇を呪う夜もあったかもしれない・・・しかし、平均すれば優しさにあふれ思いやりのある女性であって(平均以上 だけれど)、それなりに幸せな人生だったのだろうとは想像できるのです。
夫と同様信念の人だった彼女ですが、最期のベッドの中で娘に訴える言葉には、切ない積年の想いが込められている ような気がしてなりませんでした。
戦争を知らない世代で良かったと思う反面、今も世界のどこかで紛争があり戦争に苦しむ人々がいる。家庭が崩壊し家族が バラバラになり、悲惨な生活を余儀なくされる人達の心情を思うと、本当に心が痛みます。
野上家の人々も、いやどんな人もあの戦争がなかったら、もっと楽しくて幸せな生活や人生をおくる事ができたに違いない。
自然災害とは異なり戦争は人為的なもの、あらためて非戦の想いを強くする映画でした。
途中何度も涙腺を刺激されたけれど、最期の彼女の顔は、100歳になろうかというその顔は、見たくなかったなぁ。
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映画評論 父親たちの星条旗 瀬良 浩介
2006年公開のアメリカ映画。
「硫黄島プロジェクト」として、「硫黄島からの手紙」と同時公開された映画です。
監督はクリント・イーストウッド。
彼もすっかり監督業が板についてきましたね。
この映画には出ていませんが、自分で監督して主演しちゃったりするのは、凄いの一言です。
太平洋戦争において、日米がともに最も重要な戦場のひとつとして認識している「硫黄島」。
そこで一体何が起きていたのかというテーマを、ただの戦争記録映画として作るのではなく、戦争の様々な側面を上手く 描き上げた作品だと思いました。
ジャケット写真にもなっている、兵士たちが星条旗を掲げようとする写真。
海兵隊のシンボルにもなっているので、日本人でも・・・それが何を意味するかもわからずに・・・見た覚えのある人も 少なくない、この写真。
かつて太平洋戦争末期に、アメリカが自国民の士気を高揚させるプロパガンダとしてこの写真を利用し、写真に写った兵士 たちを英雄化した。その「裏側」を、凄惨な戦場シーンを交えてドラマチックに描いています。
リアルな戦場シーンといえば、スピルバーグの「プライベート・ライアン」がその先駆けとして名を馳せています。
あの映画以降、いかにリアルな戦場シーンを撮るか。それが、戦争映画の良し悪しを決めるといった風潮が、映画界 にはあるように思います。この作品も例に違わず、戦場シーンはとてもリアルに描かれています。当然、極限状態における 人間の残虐さもリアルです。
しかし、それで終わらせない努力がこの映画にはあると思います。
戦争が国や人に及ぼす影響、その末端である兵士たち自身とその家族の心を深く描くことで、この映画がとても魅力的な ものになっています。
今年は終戦の日を迎えるにあたり、硫黄島プロジェクトの片割れ「硫黄島からの手紙」が地上波で放送されました。 戦争を伝える手段としての映画は、とても貴重であり重要な位置づけにあると思います。
映像を利用し、戦争を知らない人々の心へ直感的に訴える事ができるのですから。
今後も、「伝える」ための良質な戦争映画の製作を、切望してやみません。
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「硫黄島プロジェクト」として、「硫黄島からの手紙」と同時公開された映画です。
監督はクリント・イーストウッド。
彼もすっかり監督業が板についてきましたね。
この映画には出ていませんが、自分で監督して主演しちゃったりするのは、凄いの一言です。
太平洋戦争において、日米がともに最も重要な戦場のひとつとして認識している「硫黄島」。
そこで一体何が起きていたのかというテーマを、ただの戦争記録映画として作るのではなく、戦争の様々な側面を上手く 描き上げた作品だと思いました。
ジャケット写真にもなっている、兵士たちが星条旗を掲げようとする写真。
海兵隊のシンボルにもなっているので、日本人でも・・・それが何を意味するかもわからずに・・・見た覚えのある人も 少なくない、この写真。
かつて太平洋戦争末期に、アメリカが自国民の士気を高揚させるプロパガンダとしてこの写真を利用し、写真に写った兵士 たちを英雄化した。その「裏側」を、凄惨な戦場シーンを交えてドラマチックに描いています。
リアルな戦場シーンといえば、スピルバーグの「プライベート・ライアン」がその先駆けとして名を馳せています。
あの映画以降、いかにリアルな戦場シーンを撮るか。それが、戦争映画の良し悪しを決めるといった風潮が、映画界 にはあるように思います。この作品も例に違わず、戦場シーンはとてもリアルに描かれています。当然、極限状態における 人間の残虐さもリアルです。
しかし、それで終わらせない努力がこの映画にはあると思います。
戦争が国や人に及ぼす影響、その末端である兵士たち自身とその家族の心を深く描くことで、この映画がとても魅力的な ものになっています。
今年は終戦の日を迎えるにあたり、硫黄島プロジェクトの片割れ「硫黄島からの手紙」が地上波で放送されました。 戦争を伝える手段としての映画は、とても貴重であり重要な位置づけにあると思います。
映像を利用し、戦争を知らない人々の心へ直感的に訴える事ができるのですから。
今後も、「伝える」ための良質な戦争映画の製作を、切望してやみません。
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俳句 秋3題 渡辺 和義
たたずみて 人の流れに秋を見る
茄子蒸して ゴマの油と塩が合う
青き空 遠きかなたに はぐれ雲
茄子蒸して ゴマの油と塩が合う
青き空 遠きかなたに はぐれ雲